2025/01/10
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年末年始にかけて「最近よく、むくむんです」 という方が複数おられました。
なぜこの時期にむくみやすいのでしょうか。
今回は、むくみのメカニズムとその対策についてお話しします。
むくみについて
①むくみとは
②むくみの原因
③むくみの予防改善
④当院の対応
①むくみとは
むくみは血管外の組織に余分な水分が溜まった状態です。
医学的には「浮腫」と呼ばれます。
似たものに「腫れ」がありますが、
腫れは医学的に「腫脹」と呼ばれ、熱や赤み、痛みを伴います。
むくみはそれらを伴わないことが多いです。
むくみのメカニズムを簡単に説明します。
細胞と細胞の間は細胞間液という液体があります。
細胞間液は、 血管と細胞のあいだで老廃物や栄養のやり取りを担う液体です。
何らかの原因で血管に水分が戻らなくなると細胞間液が過剰にたま り、
皮膚がふくらんで、むくみになります。
②むくみの原因
むくみの原因は
・内蔵疾患によるもの
・薬剤の副作用によるもの
・生活習慣によるもの
があります。
内蔵疾患によるむくみは主に
・心臓疾患
(心不全など、心臓がうまく血液を送り出せない場合に起こる)
・肝臓疾患
(肝硬変など、肝臓の機能が低下すると、 体内の水分バランスが崩れやすくなる)
・腎臓疾患
(ネフローゼ症候群など、腎臓の働きが低下すると、 体内に水分がたまりやすくなる)
の症状として現れます。
薬剤の副作用としては、 ステロイド剤などを服用する際にむくみが生じることがあります。
これらの「病的なむくみ」の場合、
・皮膚がぴんと張って、光沢を帯びる
・指で押すとへこみがしばらく残る
・重い感じや痛みがある
などの症状が全身に現れることが多いです。
このような症状に気付いたら、 一度病院で診察を受けられることをおすすめします。
病的なむくみについては、 下記のサイトに詳しく載っておりますので、ご参照ください。
それ以外の「病的でない」 むくみは生活習慣や体質から起きることが多いです。
・塩分過多
・アルコール摂取
・運動不足(筋肉量の減少)
・運動不足(筋肉量の減少)
・同じ姿勢で長時間過ごす(血流の悪化)
などが原因として挙げられます。
一つずつ見て行きましょう。
人間の身体には恒常性(ホメオスタシス)という、 生理機能を一定に保つ働きがあります。
塩分を過剰に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が上昇し、
それを下げるために水分を身体に溜め込むことで、 むくみが生じるのです。
アルコールには利尿作用があります。
お酒を飲むと身体の水分が失われ、血液濃度が上昇します。
身体は血液濃度を低くするために身体に水分を溜め込むことで、 むくみが生じるのです。
むくみと筋肉量は、密接な関係があります。
筋肉が収縮することで血液やリンパ液が流れ、 むくみの原因となる余分な水分が排出されます。
身体においてポンプのような働きをするので「筋ポンプ作用」とも呼ばれます。
その筋肉量が減ることで、むくみやすい身体になります。
身体においてポンプのような働きをするので「筋ポンプ作用」とも呼ばれます。
その筋肉量が減ることで、むくみやすい身体になります。
同じ姿勢で長時間いると、
・筋ポンプ作用が働かない
・圧迫で血流が悪くなる
・血液やリンパ液の循環が悪くなる
などの理由で脚など局所的なむくみが生じやすくなります。
冬にむくみやすいのは、寒さで血流が悪化するからだと考えられます。
冬にむくみやすいのは、寒さで血流が悪化するからだと考えられます。
他にも
・女性ホルモンの影響
・加齢などによる血管の弾力性低下
などが原因でむくみが生じることもあります。
③むくみの予防改善
生活習慣からくるむくみは、ご自身で予防、 改善することが可能です。
日常的に運動を行い、筋肉量を増やしましょう。
特にふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、 血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。
ふくらはぎを中心に、下半身の筋肉を鍛えることが大切です。
また、タンパク質を十分に摂取し、筋肉の合成を促しましょう。
むくまないように水分摂取を控えるのは禁物です。
脱水状態になると、体はかえって水分を溜め込もうとするため、 こまめに水分補給をすることが大切です。
塩分やアルコールは体内に水分を溜め込みやすくするため、 むくみの原因となります。
過剰な摂取は控えましょう。
長時間同じ姿勢を続けると、血行が悪くなり、 むくみが起こりやすくなります。
休憩時間などにはストレッチや体操などをして、 身体を動かすようにしましょう。
就寝前などに足を高くして休むと、脚のむくみに効果的です。
④当院の対応
心斎橋ともえ整骨院では単にリンパを流したりするのではなく、 むくみにくい身体づくりをサポートしています。
まず施術によって筋肉の伸縮性を整え、 また身体の歪みを整えることで
・血管やリンパ管の圧迫の軽減
・ふくらはぎの筋ポンプ作用の向上
を図ります。
そして、加圧トレーニングによって筋肉量を増やしたり、 血流をアップさせることも可能です。
当院で行っているトレーニングについては以下のリンクからご確認 ください。
さいごに
むくみでお悩みの方は多いと思いますが、 上で挙げたような病的なむくみがある方は、 一度病院で診察を受けてみてください。
そうでない方は、 日常生活を見直すことで改善することも可能です。
当院でもサポートいたしますので、 むくみでお悩みの方はぜひご相談ください。