2025/02/12
こんにちは、心斎橋ともえ整骨院の武津です。
今日は腰椎分離症と腰椎すべり症についてお話しします。
背骨(脊椎)は頚椎、胸椎、腰椎あわせて24個の骨(椎骨) で構成されています。
脊椎下部の5つの椎骨が腰椎です。
腰椎分離症とは腰椎の疲労骨折です。
腰椎すべり症とは、腰椎が前方にずれてしまう症状です。
それぞれ別の症状ですが、 関連がありますので一緒にお話しさせて頂きます。
腰椎分離症と腰椎すべり症
①腰椎分離症について
②腰椎すべり症について
③当院の対応
①腰椎分離症について
腰椎は5つの椎骨によって構成され、椎骨の前方部分を椎体、後方の部分を椎弓といいます。
椎弓の一部にジャンプや腰をねじるなどの激しい運動の繰り返しで ひびが入り、 さらに圧力が加わることで疲労骨折を起こすことがあります。
これが腰椎分離症です。
腰椎分離症は骨が未発達である成長期の子どもに多くみられ、 スポーツの練習などで繰り返し腰に負担をかけることで発症します 。

腰椎分離症に伴う主な症状は腰痛で、分離した部分に新しく作られる骨が、 神経にぶつかるためだといわれています。
その他に腰やお尻、脚などに痺れが現れることもあります。
痛みや痺れは、腰を反らせたときに増すことが多いです。
腰椎が分離していても痛みを伴わない場合や、 年をとってから痛みが発生する場合もあります。
腰椎分離症の治療は早期に発見し、治療することが大切です。
初期・進行期・終末期の3つの病期に分類されるなかで、 初期と進行期は骨癒合する可能性がありますが、 終末期では非常に低いとされています。
骨癒合が見込める場合は、治療用装具(コルセット) を使用して固定する保存療法が一般的です。
約1ヵ月間は患部を安静にし、段階的に運動療法( ストレッチや体幹トレーニング、スポーツ動作練習など) を行います。
②腰椎すべり症について
腰椎すべり症は、 上側の腰椎が下側の腰椎に対して前方にずれた症状です。
すべりが重度になると、 脊柱管の狭窄や神経根の圧迫が起こります。


それによって、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアと同様、
・腰痛
・脚の痺れや痛み、脱力感
を生じます。
腰椎椎間板ヘルニアについては下記のリンクからご覧になってくだ さい。
すべり症には、主に2つの種類があります。
まず1つ目は、「腰椎変性すべり症」。
加齢による椎間板や関節の変性により腰椎がずれる症状です。
女性ホルモンに関係があると言われ、50~ 60歳くらいの女性に多く発症します。
そしてもう1つは「腰椎分離すべり症」。
先にお話しした腰椎分離症から移行し、 椎弓と分離した椎体がずれる症状です。
腰椎分離症と同様、成長期の子どもに多くみられます。
すべり症の治療法は、症状の程度や種類によって異なります。
軽度の場合は、
・安静にする
・治療用装具(コルセット)
・薬物療法
・リハビリテーション
などの保存療法が一般的です。
保存療法で改善が見られない場合や、神経症状が強い場合は、 手術が必要になる場合もあります。
腰椎すべり症の手術については下記のサイトなどをご参照ください 。
③当院の対応
心斎橋ともえ整骨院では、腰椎分離症、 腰椎すべり症の方の対応を行っています。
それぞれ別の症状ですが、 どちらも腰を反らすと痛みや痺れが悪化するという特徴があります 。
特に腰椎分離症は反り腰の方に多いと言われており、
骨盤の歪み(バランス)を整えることが、 発症の予防や痛みや痺れの軽減に効果的です。
当院では、骨盤のバランスに関わる
・大腿四頭筋
・ハムストリングス
・内転筋群
・腸腰筋
・腹筋群
などにアプローチすることで、
腰椎すべり症や腰椎分離症に伴う痛みや痺れの軽減を図ります。
また、 トレーニングやストレッチなどのホームケアの方法についてお伝え しています。
さいごに
腰椎分離症を治す(骨折した腰椎を癒合させる) には早期に発見し、 運動の制限や固定などの治療を開始することが何より大切です。
スポーツをされている成長期のお子さまが腰痛でお悩みの際は、 まず整形外科を受診されて検査を受けることをお勧めします。
腰椎すべり症の場合は、腰椎のずれは手術しないと治りません。
多くの場合は、まず保存療法で様子をみることになります。
自覚症状は腰椎椎間板ヘルニアなどと似通っているので、 鑑別には整形外科で検査が必要です。
腰椎分離症や腰椎すべり症に伴う痛みや痺れの緩和に向けたサポー トを行っております。
腰痛や脚の痺れでお困りの方は一度ご相談ください。